先日参加したセミナーの続きになります。
前回をまだお読みでない方はこちらをお先にお読みください。
シニア犬になってくるといろいろと衰えてきます。
見た目でわかりやすいのが毛で、全身の毛が薄くなってきたり、白髪が増えてきたりして、ツヤはなくなります。
足腰は衰え、肉球や鼻が乾燥してカサカサになりやすくなります。
また感覚器も衰えてきます。
まず耳が遠くなり、次に目、鼻の順番で衰えます。
そして病気にもなりやすくなります。
シニア期によくみられる病気
・生活習慣病(肥満、糖尿病、肝疾患)
・筋骨格系の病気(関節炎、椎間板ヘルニア)
・歯周病
・眼科疾患(白内障、緑内障、ブドウ膜炎)
・認知症
・循環器系の病気
シニア期によくみられる病気をもう少し詳しくお話していきます。
生活習慣病
主にフードが原因です。
人間の食べ物や味の濃いもの、また適量以上の量をあげている方は要注意です。
犬が喜ぶからといって好きなものばかり与えるのは、結局は犬のためにはなりません。
人間と一緒ですね。
適量を栄養バランスよくあげましょう。
筋骨格系の病気
徐々に進行するので飼主さんは気づきづらいです。
気づきづらいですが、犬は慢性的な痛みを抱えている可能性もあります。
慢性痛判定シートを頂いたのでみなさんも参考にしてみてください。
以前と比較して・・・
1.散歩に行きたがらなくなった。散歩に行っても走らなくなり、ゆっくり歩くようになった。
2.階段や段差の上り下りを嫌がるようになったり、その際の動作がゆっくりになった。
3.家の中や外であまり動かなくなった。
4.ソファ、イス、ベッドなどの高いところへの上り下りをしなくなった。
5.立ち上がるのがつらそうに見える。
6.元気がなくなったように見える。
7.飼主さんや他の犬と、またはオモチャなどで遊びたがらなくなった。
8.尾を下げていることが多くなった。
9.跛行(足を引きずったり、ケンケンしたり、足を全く地面につかずに上げながら歩くこと)がある。
10.寝ている時間が長くなった、もしくは短くなった。
これらの変化が認められた場合は、慢性の痛みで苦しんでいる可能性がありますので、かかりつけの獣医師さんに相談しましょう。
今回はここまで。
次回は残りの病気についてお話しますので、ぜひお読みください。