1月に行われたホリスティックセミナーの続きが、先日に行われたので行ってきました。
今回の講師も前回に引き続き、「かまくらげんき動物病院」院長石野先生です。
前回のホリスティックセミナーは虫歯や歯周病、歯磨きについてでした。
前回のホリスティックセミナーを読んでない方はこちら ⇒
今回の内容は、前回行われたホリスティックセミナーの続きの「唾液腺マッサージについて」と「アロマについて」でした。
前半は唾液腺マッサージについてお話します。
前回お話ししたように歯周病は、風邪などと同じ感染症で、放っておくと歯槽骨を溶かし歯が抜けてしまう恐い病気です。
それを防ぐために、「歯垢や歯石がつかないよう歯磨きをしっかり行いましょう!」と話をいう前回したのですが、「歯磨きと一緒に唾液腺マッサージを行い効果を高めよう!」というのが今回のお話です。
唾液には高い殺菌作用があるので、たくさん唾液が出れば口内環境が良くなり、歯周病菌の増殖を抑えてくれます。
(下顎腺 × 正しくは顎下腺)
犬の唾液腺は頬骨腺、耳下腺、下顎腺、舌下腺の4つがあります。
この4つの唾液腺をマッサージして唾液の出を良くするのですが、やり方は以下の通りです。
①まずは歯磨きの時と同様に、口を触らせることに慣れさせるところから始めましょう。
②唾液腺をマッサージする前に、まず唾液の出口である開口部をマッサージして出を良くします。
開口部は2ヶ所、頬骨腺と耳下腺は上の第四前臼歯の上にあり、下顎腺と舌下腺は下の前歯の裏側です。
第四前臼歯とは犬歯から数えて4番目の歯で、そこを外からでいいのでマッサージします。
下は前歯の裏側にあり直接は行えないので、下の犬歯の付け根辺りを外からマッサージします。
③続いて唾液腺から開口部までの管である導線をマッサージして唾液の流れを良くします。
これは各開口部から、それぞれの唾液腺に向かってなぞるようにマッサージします。
④最後に唾液腺をマッサージします。
頬骨腺は目の下の頬の辺り、耳下腺は耳の下辺り、下顎腺はエラの辺り、舌下腺は顎の奥のちょうど舌の下辺りです。
マッサージは指の腹で優しく行います。力は必要ありません。
1回2分、朝晩の1日2回が目安です。
歯磨きとこの唾液のマッサージをしっかり行えば、歯周病になることはまずありません。
犬の8割は歯周病になっていると言われているので、ぜひしっかりとした予防を心がけましょう。
次回はホリスティックセミナーの後半に行われたアロマについてお話しします。