先日、「シニア犬のケアについて」というテーマのセミナーに参加してきました。
講師は、GROW WING ANIMAL HOSPITALの院長 曽我玲子先生です。
近年、犬の平均寿命は昔に比べて延びています。
犬全体の平均寿命は14.36歳。(平成28年 全国犬猫飼育実態調査調べ)
人間でいうと75歳くらいでしょうか。
サイズ別にみると、大型犬は10~13歳、中型犬は13.73歳、小型犬は14.09歳、超小型犬は15.01歳と体が小さいほうが寿命が長い傾向にあります。
しかしサイズだけでなく犬種による違いもあるみたいです。
小型犬でもフレンチ・ブルドッグやパグなどの鼻ペチャ系は大型犬と同じくらいの寿命で短いですし、柴犬や雑種は逆に長い傾向にあります。
長寿記録を見てみると、世界ではオーストラリアン・キャトル・ドッグの29歳160日というのがギネス記録です。
日本では、雑種の26歳248日という記録があります。
29年160日って人間でいうと150歳くらいですかね?すごいですね!
けど単に長生きしてもらうのではなく、元気に過ごしてもらいたいですよね!
そこで老齢期になりやすい病気を知って予防または早期発見、早期治療しようというのが今回のテーマです。
一般的にシニア犬というと7歳ぐらいからを指します。
けど「うちの子は7歳を過ぎているけど、まだまだ元気だから大丈夫」という風に思っている方も多いのではないでしょうか。
私もそう思っていました。
しかしなぜ7歳くらいからシニアといわれているのかというと、その頃から新陳代謝機能や免疫力などが徐々に低下していき、若い犬と同じ病気になっても治療は同じではなくなっていくからです。
ですからシニア期を迎えたら「まだ元気だから大丈夫」というのではなく、元気なうちから少しづつシニア犬への対応に替えていきましょう。
その結果、元気に長生きしていくことに繋がっていきます。
次回はシニア犬によくある病気とその予防法について話していきたいと思います。